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2023年4月15日土曜日
2023年4月15日土曜日
GIANT 油圧DISC完成車の組み立て ブレーキキャリパーピストンの馴染みだし編
お陰様でたくさんのお問い合わせとご成約を頂きまして誠にありがとうございます。
2022年モデルは最大35%OFF、2023年モデルは◯◯%OFFにてご提案が可能です。
遠方の方には交通費の補助もご用意いたしております。
ぜひお気軽にご相談ください。
ご成約を頂いた車体は、1台1台丁寧に組み立てを行わせて頂いております。
ほぼほぼ完成した状態で出荷されてくるGIANT BIKE。
しかし、長く安全に快適に、耐久性の高い状態で乗り続けていただくには不完全な状態です。
今日はGIANTのディスクロードバイクはもちろん、他のメーカーのバイクでも行っている完成車の油圧DISCブレーキ作業についてご紹介させて頂きます。
こちらはモデルチェンジを行ったアルテグラグレードのDISCブレーキキャリパーBR-R8170
まずはパッドを取り外して、ピストンのチェック。
外したパッドは小分けの袋に入れてオイルなどの汚れから隔離。樹脂でできたレジンパッドは油を吸ってしまったらそこでほぼ終了です。
モデルチェンジ後のブレーキキャリパーはピストンがセラミックからレジンへ変更されております。
こちらがこれまでのブレーキキャリパーに使用されていたセラミック製ピストン。
扱いに注意が必要で割れることもあるセラミック。レジンになったことで安心感も増えました
パッドがない状態でレバーを何度も空引。ピストンを出していきます。
ただ、出荷状態の新品のキャリパーでもほとんどの個体でピストンの左右差があります。
片側の動きが悪かったり動く量が違ったり。これは通常使用でもピストンの汚れなどによっても起こります。パッド交換時などに定期的なクリーニングが必要です。
もちろん新品の状態であれば汚れはありませんので、ピストンの準備運動。馴染みだしを行っていきます。
この際、片側のピストンを安全に出すためにちょっとした小道具を用意します。
ブリーディングブロックを1/3カットして作成したブロック。これをブレーキにセットします。
レバーを空引して、動きの悪いピストンのみを出していきます。
一度出したピストンは慎重にまっすぐ押し戻していきます。私は樹脂製のタイヤレバーを使用しています。
前述の通り、11速などのブレーキキャリパーではセラミックピストンとなっておりますので、この作業でまっすぐ押し戻さないと割れてしまうことも。
この作業を何度か繰り返し、できる限り左右のピストンが同じように動くようにしていきます。
これでピストンの馴染みだしが完了。
そしてブリーディングブロックを装着。オイルブリーディング、エア抜きに進みます。
ピストンの動きが悪いとブレーキパッドの偏摩耗だけでなく、ブレーキの引き代やブレーキタッチに直接影響していきます。
パッドクリアランスがどうもタイトだなぁ。という時にもピストンが原因のことが多いです。
新品の状態でもちょっとした手間をかけてあげることで、バイクの基本性能をちゃんと引き出すだけでなく、後々のメンテナンスも楽になります。
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