皆様こんにちは。FORZAの風間です。

今日はメンテナンスDAY。

ご依頼頂いたのはYETI SB140。
いつも遊んでいただいている
シャドウさんのメインバイク。

当店のマウンテンバイク乗りの中でも
多分一番ハードに乗っているシャドウさんだからこそ
自分の組み立てがどうだったのか、
答え合わせ的な気持ちにもなります。

ターコイズなイメージの強いYETIですが
こちらのカラーはSANGRIA。
ジャンプパークでこのカラーのバイクがノーハンドやってると
すぐシャドウさんだってわかるんだとか(笑)

それでは、早速フレームをバラしていきます。
と言っても今回はフレームリンクのメンテナンスで
オーバーホールとは若干工程が異なります。

ブレーキホースは繋いだまま作業を行います。

スリットの入ったシャフトと、
スリットを広げる役割のウス型のボルトは
適正トルクで締め付けた際の緩みを防止してくれます。

３本あるシャフトは25Nm指定となっていて
この構造のシャフトとしてはハイトルクですね。

どんどんバラしていきます。
個人的に一番感動したフローティングマウント部分。
リアユニッが独立しているので
リア三角の捻れに対して影響を受けず
常にスムーズな動作が可能です。

リアユニットにも優しいです。

こちらがSWITCH INFINITY。
チェーンステーのシャフトを抜くと簡単に露出します。
通常のSWITCH INFINITYのメンテナンスはこの状態で行います。

クリーニングとグリスアップですね。

確か最初は４０時間毎にという案内だった気がしますが、
2023年10月時点での案内では下記。

ドライコンディションでのライドがメインの方は
75-100時間毎

ルーズコンディションでもガンガン乗る方は
25-50時間毎

というスケジュールでメンテナンスが推奨されています。

こういうのってイメージし難いのですが、

毎週トレイルやパークで乗るよって方は
個人的には３ヶ月に一回は
やってあげたほうがいいかなという感触です。

さらに細かく分解していきます。
それぞれのボルト、ベアリング、スペーサー等は
クリーニングを行います。

SWITCH INFINITYのメンテナンス続き。
この場所専用のグリスが販売されています。

クリーニング後、グリスポートからグリスの補充。
古いグリスが押し出されてくるので
そちらは拭き取ります。

グリスポートからグリスを入れるとこんな感じで
ニュルッとグリスが出てきます。
このグリスがスムーズな摺動と
余計な摩耗を防いでくれます。

今回はベアリングのダメージが軽微だったため
打ち替えは行わずクリーニングと
グリスの詰め直しを行っておきます。

ちらみに、YETIのフレームベアリングは
国内であまり流通していないサイズや、
特殊なベアリングが採用されています。

ここも代理店のYURISさんが
ちゃんと準備してくれているので
安心です。

SWITCHの中心にもベアリング。
シールを外してグリスを詰め直します。
ここはに使用されているのは特殊ベアリング。

フレームベアリングとSWITCHベアリングはそれぞれ別売り。

ボルト、シャフト類もクリーニング後、
グリス、ロックタイトによる処理を行い、
組み付けていきます。

メーカーのManualで指定トルクを確認しつつ
トルクレンチを使って締め込んでいきます。

最後にメンテナンスから戻ってきた
リアユニットを取り付けるのですが。。。

このフローティングマウントへのユニットの取付だけが
ちょっと大変なところ。
上下のマウントとリアユニットがフリーな状態なので
ボルトを噛み合わせるのが大変。

無理やりやってネジ山壊した日には泣けちゃいますから
慎重に慎重に作業をすすめます。

出来ました。
これでまた全開で遊べるバイクをお渡し出来ます。

フルサスのリンク周りは
ライダーさんにとって
なかなか動きの違いに気づきにくいところ。

ただ、動きがわるくなっていれば確実に
ライディングに影響を及ぼします。

乗る頻度や強度にもよりますが、
少なくとも１年に一回は
メンテさせてもらえると幸いでございます。

宜しくお願い致します。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

BIKE SHOP FORZAの風間（カザマ）でした。
それでは、また。

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