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茨城県つくば市に居を構えるスポーツバイク専門店です。
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2022年5月4日水曜日
2022年5月4日水曜日
【作業情報】ロードバイクの組み立て
皆様こんにちは。FORZAの風間です。
当店で購入を頂いたロードバイク
どのような工程でお渡しさせて頂くか、
簡単にではありますが、ご案内させていただきます。
・特別組み立て
車種によって異なりますが22,000円~44,000円のアップチャージ。
組付けられているパーツの分解、グリスアップを行い、
再度組み直しを行うプラン
・通常組み立て
アップチャージは無し。
車体の分解は行わず、各部の増し締め、
変速調整、ブレーキのエア抜きを行いお渡しするプラン。
※今回はアップチャージを頂く特別組み立てのご案内となります。少々長めの記事ですが、お付き合いいただければ幸いです。
・バラシ作業
![](https://assets.st-note.com/img/1651294533042-UaxEXuVt8o.jpg)
多くのお客様が購入される完成車は
写真の様に、ほとんどのパーツが
組付けられた状態で納品されます。
この状態からでも各部の増し締め、変速調整、
ブレーキフルードのエア抜きを行えば、
安全にお使いいただく事が可能ですが、
長期的な使用を考えた時に、ヘッド、BB、ホイール等、
ベアリングの早期劣化により、
余計なコストがかかってしまう場合がございます。
当店では、完成車を一旦分解してフレーム組と同様に
各ベアリング部のグリスアップ、ブレーキフルードの交換、
ライン調整等を行いお渡しをさせて頂きます。
全て網羅するとかなり長い記事になってしまうので、
なるべく大きなところをかいつまんでご案内したいと思います。
・ヘッド周り
![](https://assets.st-note.com/img/1651294991459-SEbsFP6l8s.jpg)
汗や水分の影響を受けやすいヘッド周り。
完成車の場合、メーカーにより差異はありますが、
使用されいているグリス、使用量共に、
ベアリングの保護は不十分な状態です。
ベアリングやスペーサーを取り外し、
クリーニングを行い再度組付け直します。
![](https://assets.st-note.com/img/1651295116633-kgaweC7YTx.jpg)
当店ではヘッド周りのグリスには
WAKOSのブレーキプロテクターを使用しています。
シリコン系でカーボンへの攻撃性も無く、
耐熱、耐水性も抜群で、高耐久。
グリスの中では重い部類に入ります。
ハブベアリングやBBにも使用可能ですが、
大量に使うと回転が重くなってしまいます。
ヘッド周りはホイールやBB程の回転性能は要求されませんし、
大きな力で回転させる部分なので、
グリスによってステアリングへの悪影響もほぼ出ません。
![](https://assets.st-note.com/img/1651295152579-CPe3c2mVxO.jpg)
このグリスで組付けてあげれば、
ベアリングの劣化をかなり抑制することが可能です。
ローラー台でインドアトレーニングをされる方は特に。
ここの処理を疎かにすると、
汗の影響で1年もせずにヘッドベアリングの交換。
「5000円ですねー」なんて事になりかねないのでご注意を。
・BB(ボトムブラケット)周り
![](https://assets.st-note.com/img/1651295379942-afeqX6x7F1.jpg)
バイクのパーツの中でも、
最も水分や汚れの影響を受けやすい場所になるでしょう。
BB自体もそれを想定してシール性能は高く作られていますが、
ここも処理を行わないと音鳴りの原因になったり、
ベアリングが劣化し早期の交換が必要になることも。
![](https://assets.st-note.com/img/1651295440669-PtNyLnoDPK.jpg)
BBは様々な規格があり、写真のGIANT TCRの場合は圧入式。
専用工具を使い、BBを痛めないよう取り外していきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1651296085337-Tyunn3DGVC.jpg)
このように、圧入部分が金属のBBは要注意。
BBからのパキパキ音が気になるというライダー様が
多くいらっしゃいますが、
完成車に組付けられた状態で
そのまま使っているケースが多いです。
写真の通り、完成車の場合、
組付け用のグリスが不十分なことがほとんど。
![](https://assets.st-note.com/img/1651296496955-bOI7x3TpIy.jpg)
また、使われているグリスも軽いものなので、
時間が経つとグリスが抜けてしまいます。
金属とカーボンが接触しているシェル部分。
グリスが抜けた状態でライダーの体重、
ペダリングの際のパワーも乗っかってくるので、
パキパキ、バキバキ鳴ってしまう訳です。
![](https://assets.st-note.com/img/1651297331290-erMQoEHmWY.jpg)
カーボンシェルに対してはヘッド同様
ブレーキプロテクターを使用します。
耐久性の高さから、BBの音鳴り防止にも効果があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1651297807950-t5tbfUAjbM.jpg)
当然ながら、BBのタイプによって使うグリスは使い分けていきます。
メーカーによってロックタイトが指定されていたり、
BBのタイプによってはエポキシで接着をする場合もあります。
それぞれのタイプに合わせた最適のケミカルを選びます。
・ホイール
![](https://assets.st-note.com/img/1651298039687-tFMxrnC8ZW.jpg)
まずは振れ取り。基本の作業ですが、
GIANTのリアホイールに採用されているDBLは
他のホイールと少々異なります。
![](https://assets.st-note.com/img/1651298324747-x4rHaaShDH.jpg)
こちらがプッシュポーク。
静止状態ではプルスポークに比べ、
テンションが高く設定されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1651298347377-mZ6jfRByFN.jpg)
こちらはプルスポーク。
駆動時により大きな力がかかるため、
静止状態ではテンションが低く設定されています。
このように駆動時にスポークテンションが
均一になるように組まれていることで、
駆動剛性が大きく向上し、良く進みすよ。ということ。
スポークテンションを細かく設定しているため、
出荷状態での初期振れも多い印象、納品前の調整は必須です。
![](https://assets.st-note.com/img/1651560491157-KG8lUjDCxS.jpg)
振れ取りと合わせてホイールのセンター出しも行います。
初期振れが大きいという事は、こちらの作業も必須ですね。
センターを取る際にタイヤも外す必要があるので、
チューブレステープのヨレが無いか、
チューブレスバルブの気密性はどうか。
諸々のチェックも合わせて行います。
チューブレスタイヤに抵抗を感じる方の理由の多くは、
自分で交換作業やシーラントの補充が出来るか不安。
だったりするので、あらかじめ不安要素は消しておきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1651560614589-5M3uBJMBu0.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1651560640009-puUgx9GCI3.jpg)
フリーボディ、ハブフランジのベアリングも他の部分同様に、
グリスやオイルが足りないケースが多いです。
外してクリーニングしてグリスアップをする。
単純な作業ですが、これだけでもベアリングを
長持ちさせることが出来ます。
・ブレーキ周り
![](https://assets.st-note.com/img/1651558266541-rhAxuWQ2Ef.jpg)
ブレーキについてはラインの長さを調整します。
写真はETAPですが、
シフトワイヤーがある場合はそちらも合わせて調整します。
![](https://assets.st-note.com/img/1651559040361-hUk0KavizI.jpg)
ラインの長さ一つでもバイクの印象は変わるものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1651294311974-FEJMBrUC6d.jpg)
続いてフルードの交換を行います。
シマノ、SRAM共にエア抜きでは無く、
フルードの交換を行います。
特にSRAMで採用されているDOTフルードは吸湿性が高く、
倉庫保管期間長いと、
新品でも劣化していることがあります。
フルードが湿気を吸ってしまっていると
エア噛みが起こりやすいので、新しいフルードと交換します。
ブレーキは命を守る大切な部分ですから、
念には念を入れて作業します。
・最後に
長々と説明を読んで頂きありがとうございました。
このほかにもご紹介したい作業はございますが、
細かくなり過ぎてもダラダラ長くなるだけですので、
この辺で。
アップチャージは、ワイヤー類の内装、外装
パーツ構成などにより異なります。(22000円~4,400円)
完成車購入時のアップチャージは小さくないと思いますが、
長い目で見ればコスト減に繋がるはず。
是非、ご検討を頂ければ幸いです。
アップチャージ作業が必要無いという方は
アップチャージ無しの通常組み立てコースもございますので、
気兼ねなくお申し付けくださいませ。
BIKE SHOP FORZA 風間
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