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2013年9月9日月曜日

恵理選手 世界選手権に向けたBIKE整備 BMC SLR01編

はい。新井です。いつもありがとうございます。
今週も一週間が始まりました。世界選手権の出国まで8日。今週もどうぞよろしくお願いいたします。

昨日、一昨日と恵理選手の世界選手権に向けたSLR01メンテナンスを行いました。
その様子を写真を交えてご紹介いたします。
こういったオーバーホールや、フレームから完成車に組み立てる際には、その作業の様子を写真に収めお客様にも納車時にご説明をさせていただいております。
行った作業を見ていただき、構造や仕組みをご理解頂くことも、納車においてとても大切なことのひとつです。


土曜日のライドが終わった後に、洗車を行い各パーツを外していきます。
今回は、フレームにガラスの鎧を施工する予定でしたので、ヘッドのグリスアップも兼ねてフォークも取り外します。
 
ヘッドパーツは、雨の中も走られる方は特に定期的にグリスアップを行ったほうが良い箇所の一つです。
また、固定ローラーを使ったトレーニングを良くされる方も注意が必要です。

特に、フォーク側は前輪の巻き上げにより汚れやすい箇所です。水も入りやすいですね。
幸い、ベアリングの状態としては良好で、ベアリングの妙面にほんの僅かに錆が浮いてるだけでした。

フォークと、ベアリングをクリーニングし、

ベアリングは、それぞれシールを取り外し、古いグリスと入れ替えるようにして新しいグリスを補充します。
錆止めとして、ベアリング表面にもグリスを塗布。

そして、ガラスの鎧へ。まずは、徹底的にフレームの汚れを除去していきます。
洗剤、パーツクリーナーを要所要所で使い分け、最後にアルコールにて完全に脱脂します。

そして、ガラスの鎧の溶剤をスポンジにふくませて、拭き拭き。拭き拭き。
ヘッドのベアリング受けにもしっかりと塗布いたします。
SLR01はご多分に漏れずベアリング受けがカーボンそのままですので、グリスからしっかりと守ることができます。
この後は、優しく水拭きをしコート剤の硬化を促進します。

2時間が経ち、硬化時間も過ぎました。組み付けに入ります。
ヘッド部分もピカピカですね。ここにグリスを塗布していきます。
フォークの下玉押しにもしっかりとグリスを盛り、ベアリングを組み付けていきます。

そして、各パーツのクリーニングを行います。
写真は、9000DURA-ACEのブレーキアーチのリンク部分。この部分が凄く錆びやすいです。
9000DURA-ACEのブレーキアーチをお使いの方は、ぜひチェックしてみて下さい。
グリスを足しておきます。

次は、リアディレーラーです。各リンクのクリーニング・オイルアップと併せてプーリーのクリーニングとオイルアップを行います。

チェーンオイルと砂や埃が混ざったスラッジが残っておりました。

綺麗にクリーニングを行い、ベアリングのシールを取り外しベアリングのクリーニングも行います。

プーリーに使用するオイルは、チタンスプレーがオススメ。適度な粘土と回転の軽さを得ることが出来ます。
より耐久性を重視するのであれば、カンパのグリスもオススメです。今回は軽さを重視。

ガイドプーリーも同様のクリーニングとオイルアップを行います。

ケージもピカピカに。ベアリングを組み付けて、リアディレイラーのクリーニング・オイルアップが完了です。
そしてフロントディレーラー、STIレバーも各リンクのクリーニング、オイルアップを行い、組み付けの仕込みが完了です。

BBは、ベアリングにも問題がありませんでしたので、グリスの補充で完了。
転ばぬ先の杖ではありませんが、チェーンキャッチャーは必須です。

STIの取り付け角度の確認と増し締めを行い、ブレーキワイヤー・シフトワイヤーの長さを調整しワイヤーを通していきます。
ST-9000にはポリマーコーティングワイヤーを使用するのですが、STIを通る部分にだけグリスを薄く塗布します。
こうすることで、STI内部でのワイヤーの摩擦が減りインナーワイヤーの寿命が伸びます。
ちなみに、こちらがSTIの中でワイヤーが切れてしまった状態です。
シフト回数が多い方ほど、一本一本解れるように切れてしまいます。
ワイヤーを交換して、1000km程走行し変速の調子がおかしくなり始めたら、まずはワイヤーのチェックを行うことをオススメいたします。

シフトワイヤーを通して行く時に、ワイヤーガイドもチェックします。
樹脂製ですので、写真のように割れていたりすることもしばしば。新しい物に交換いたします。

BB下のワイヤーガイドを通す際に、ライナーを使用します。汚れからワイヤーを守ることができます。
特にフロントディレーラー(FD)へのルーティングがタイトで、フリクションが大きくその対策でもあります。
リアディレーラー(RD)に接続するキャップはメーカー指定の組み合わせから少し変更を。
このキャップを使用することで、RDのワイヤー出口とワイヤーの擦れを防ぐことができます。
この対策は、6800アルテグラからはRD自体に採用されております。
クランクは日曜日に使用するTM01にインストール中ですので、土曜日の作業はここまで。

そして、日曜日。TM01はライド後に洗車を。クランクも取り外し、クリーニングを行います。

そして、クランクの取り付けです。グリスもしっかりと塗布します。
毎週土日にSLR01からTM01へ。そしてTM01からSLR01へ、クランク交換をしてきました。
この週末のルーチン作業もいよいよ世界選手権までです。イタリアでも何度も交換することになりそうですね。

しっかりと指定トルクにて締め付けです。このトルクレンチもイタリアへ持っていかねば。

スプロケットも洗車でピカピカです。気持ちがいいですね。
SLR01は、インナートップのチェーンポジションの際に、チェーンステーとのクリアランスが狭め。
ガラスの鎧をしてはありますが、保護テープにてしっかりと養生いたします。

TM01からホイールも戻ってきましたので、しっかりとホイールをセンターに嵌め、ディレーラーハンガーの確認と取り付けボルトの増し締めも忘れずに。
 そして、新しいチェーンのインストールです。良い機会ですので、チェーンの伸びを見てみましょう。

新品のチェーンと並べると、伸びているのが一目瞭然です。
チェーンは伸びるだけでなく、横方向のヘタリも発生いたします。
右の写真のように、新品のチェーンと持ち比べてみると大きくしなるのが見て取れます。
変速時にチェーンに掛かる力は横方向です。チェーンを新しくすることで、変速のスピードがシャキシャキと向上します。
もちろん、リンクのガタも減りますので、力の伝達効率も上がります。
新しいチェーンに変えると、最初の一漕ぎが本当に気持ちがいいですよね。
変速の調整とブレーキの調整、各部増し締めとバーテープを巻いて、作業もいよいよ大詰め。

LOOK 695 Mさん!日本国旗ステッカーありがとうございます!
ガラスの鎧はしていますが、保護テープもしっかりと。

バーテープは、OGKの超薄手バーテープ。JAPANカラー!ということで、赤をチョイス。
作業台から降ろし、ステム・ハンドルのセンターを確認し、フロントブレーキの調整を。
 完成です♪出国までの一週間で、十分馴染みを出していただき、再度調整と確認を行います。
 ちなみに、この状態での重量は7.23kg。決戦用のホイールに交換しても、6.8kgに収まりそうです。
 さぁ、今日はTM01のオーバーホールです。引き続きメカニックサポートを頑張ります!

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